どうも、自衛官妻のメイです。

「もう、このままでいいのかな…」
その言葉を聞いたのは、夕食の後、子どもたちが寝静まったリビングでした。
夫は現役の自衛官
いつも通りに見えるその背中が、どこか疲れている気がして、私も内心ずっと気づいていました。
実は今、夫は「転職」という大きな決断に向けて、行動を始めています。
それは家族にとっても、大きな転機でした。
この記事では、「現役自衛官の夫が転職活動を始めたとき、家族は何ができるのか?」という視点で、
私たちの実体験と準備、使ってよかったサービスなどを紹介します。
同じように悩んでいるご本人やご家族に、少しでもヒントや安心を届けられたらうれしいです。
この記事を読んでわかること
・夫が転職を考えたきっかけと、家族が感じた変化
・現役自衛官のまま転職活動を進めるリアルな流れ
・家族としてできるサポート方法と失敗しない進め方
・実際に使ったおすすめ転職サービス(無料&安心)
・自衛官に向いている転職先の具体例とその理由
自衛官は転職できるのか?


「民間に行って、本当に通用するのかな…」
夫が転職活動を始めた頃、私が一番心配していたのはこの点でした。
自衛隊という特殊な世界に10年以上いた人が、いきなり民間企業で働けるの? そんな疑問がずっと頭から離れなかったんです。
でも、夫に付き添って一緒に情報を集めるうちに、驚くべき事実を知りました。
自衛官は“転職できる職業”です【👇その理由】
結論から言うと、自衛官は「転職が難しい職業」ではありません。
むしろ、評価されるポイントが多く、ポテンシャル枠としての需要が高いのが事実でした。
夫が調べて教えてくれた内容を簡単にまとめると、以下のような強みがあるそうです。
民間企業で評価される「自衛官の強み」
➤ 体力・忍耐力・現場力(建設・物流・安全管理などと相性◎)
➤ 規律と責任感の高さ(特に管理職としての素養がある)
➤ 計画・調整・報告のスキル(業務日誌、訓練計画などは意外にレベルが高い)
➤ ストレス耐性とチーム対応力(厳しい現場での経験が活かされる)
実際、企業側も「業界未経験でも一緒に働いてみたい」と思える要素が多いそうです。
とくに30代前半〜後半の幹部自衛官は、「マネジメント人材」としても評価される傾向があるとか。
一方で、知っておきたい現実も…
とはいえ、全員がスムーズに転職できるわけではありません。

夫も最初は「面接で何を話せばいいかわからない」「職務経歴書ってなに…?」と戸惑っていました。※むしろ今も戸惑っています。早くなれろ!
自衛隊の仕事は一般的な民間の言葉に翻訳しないと伝わりづらいんですよね。
例えば「補給担当」「訓練幹部」なども、民間ではピンとこない職種です。
だからこそ、適切なアドバイスやサポートを受けることが、転職成功の鍵になると感じています。
たぶん自分だけの力だけでは厳しいですよ。
現役中でも転職活動は可能?【YES!できます】
「でも、夫はまだ現役だし…本当に今、動けるの?」と思われる方も多いと思います。
実は、現役中にこそ水面下で動き始める人が多いそうです。
実際に夫も、休日や隙間時間を使って、
- 転職サイトに登録(情報収集)
- 職務経歴書の作成(自分を知ることに繋がるし、文章能力の強化になるらしい)
- 適職診断の受検(興味があれば是非)
- 転職エージェントとの面談(オンライン等、コミュニケーション能力の向上)
などを少しずつ進めてきました。

仕事中には一切やってないからね。
📌ポイント:自衛隊の退職は「すぐにはできない」
民間と違って、自衛官は退職希望を出してから数か月かかるケースがほとんど。
夫も、「年度末を区切りに動くのがベスト」と上司に言われたようです(上司には止められてますが)。
だからこそ、今すぐ辞めるわけじゃないけど、水面下で準備を始めるのがちょうど良いんです。
自衛官は転職できる。今から動けば間に合います

正直、最初は私も不安でいっぱいでした。
というか、今も不安です。
でも、情報を知ることで「自衛官でもいけるかも」と感じられましたし、夫の表情にも少しずつ自信が戻ってきたと思います。
「辞めたい」と思ったときが、実は「動くべきタイミング」なのかもしれません。
自衛官が転職に踏み切る前に知っておくべき「準備」とは?

もう辞めたい。転職すればなんとかなるでしょ
ある晩、夫がぽろっとこぼした一言に、私はハッとしました。
確かに、あの過酷な勤務環境では無理もない…。でも、私はどこか不安でした。「準備しないまま決断して大丈夫?」と。
調べてみると、実際に「勢いで辞めてしまった元自衛官」の多くが、民間で苦労していることがわかりました。
- 年収が大幅に下がった
- ブラック企業に入ってしまった
- 仕事内容が合わず、再転職を繰り返している
原因はシンプルで、情報と準備が足りなかったから。
「自衛官は民間に通用しない」と決めつけられてしまうのも、自己PRの方法や職務経歴の書き方を知らなかっただけかもしれません。
だからこそ、退職の前にやるべき土台作りが、本当に大事なんです。
自衛官の家族として「本当に話し合うべきこと」とは何か

転職しても、すぐに生活できるの?
持ち家だし引っ越す? 子どもたちの学校も考えないと。
夫が転職を考え始めたとき、私の頭にはたくさんの現実的な疑問が浮かびました。
転職は本人だけの問題ではありません。
家族の生活・お金・将来設計に大きな影響を与える決断です。
私たちが話し合ったのは、主に以下のような内容でした。
・現在の貯金と、退職後の生活費
・住宅ローンの継続計画
・夫の収入が減る可能性を見越した生活設計(最低ラインの確認)
・妻(私)の働き方の調整(正社員への移行)
・子どもの教育や転校のリスク(家を手放す覚悟)
何度も話し合ううちに、私はあることに気づきました。
「夫自身も、不安でいっぱいだったんだ」と。
夫婦で考えることで、一人で抱え込まない転職に近づけた気がします。
自衛官ならでは退職するタイミングのコツ

「明日辞めます」は自衛隊では通用しません。
民間とは違い、自衛隊には人事異動や任務との調整が必要で、退職までに数ヶ月かかるのが普通です。
夫の後輩が辞めたそうですが、その場は上司に相談したのが10月。
退職したのは、翌年の3月31日だったそうです。
この約半年間が、実はとても重要になります。
・次の仕事を探す
・書類を整える
・面接を受ける
・引継ぎや人間関係を整理する
夫は「いろいろな企業の面接を経験して自分を高めたい」と言っています。
「退職を決める=すぐ辞める」ではない。
だからこそ、計画的に決められるのが自衛官の特権でもあるのです。

すぐに辞められないことを逆に利用するといいんだね。
転職活動は「在職中」が勝負。やっておくべき行動リスト3選

私が取り組んでいるものでオススメは以下の3つです。
転職エージェント・求人サイトへの登録(非公開求人のチェック)
現役中でも登録できる転職エージェントを活用することで、
「自衛官の強みを理解してくれる担当者」に出会えることは大きな転機になります。
夫が実際に使っているのは
- リクルートエージェント(幅広く対応)
- doda(幅広く対応)
- ビズリーチ(ハイクラス求人)(希望条件での紹介案件なし)
- マイナビ転職(30代向け求人が豊富)
職務経歴書・履歴書の作成と添削
職務経歴書
①職務要約:例)自衛隊にて〇年勤務し、訓練計画立案・指揮・業務改善に従事。チームマネジメントと計画遂行に強み。
②職務詳細:部署、役割り、仕事内容、業務効率化
③活かせるスキル:PCスキル、語学、業務知識、マネジメント経験など
④自己PR:志望動機
履歴書
①氏名・住所・電話番号等
②学歴・職歴
③資格・免許
④本人希望欄(勤務地など)
最初は何を書いていいかまったくわからず、

訓練担当って何て書けばいいの…?
でも、転職サイトのテンプレートや、エージェントの無料添削サービスを活用することで、
自衛官経験を民間へアピールするコツを学べているそうです。
模擬面接・自己紹介の練習(家でできる)
夜、私が面接官役になって「志望動機」を聞いたこともあります(笑)
少し照れくさかったですが、夫は「話してみることで自分の考えが整理された」と言ってくれました。
自己分析とキャリア棚卸しで「自分の武器」を明確に

これは一番やって良かったと言っても過言ではないことです。(常時継続中)
自分のことを知らないと価値は見出されません。
自分にはどのような価値があるかを「見える化」してみましょう。
例えば、自衛隊で普段やっていることが民間ではどのように評価されるのか
中隊訓練の計画・実施→民間では30名規模のチームに対するプロジェクトの計画・主導
補給担当→民間では資材・在庫100品目以上の管理や帳簿整理
このように自分と見つめあうと、自分の経験も通用するかもと自信が生まれます。
誰しもが強みは持っています。
自衛官は準備する人が、転職を成功させる
転職活動において、準備=不安の解像度を上げることだと思います。
最初は不安だった夫も、準備を進めるにつれて、少しずつ前向きな表情に変わっていきました。

性格はまじめですが、資料作成や面接は非常に苦手分野なので・・・
焦って決めるのではなく、
一つひとつ丁寧に準備して、納得のいく選択ができるようにする。

それが、私たち夫婦が一緒に出した答えでした。
自衛官におすすめの転職先10選
「どんな仕事が自衛官に向いているんだろう?」
「私たちの生活に合った働き方って、どんな職種なんだろう?」
夫が転職を真剣に考え始めたとき、まず悩んだのは「どこを目指せばいいのか」でした。
今までの経験、性格、働き方の理想、収入…。
全部を天秤にかけながら、夫婦で何度も候補を話し合いました。
ここでは、私たちが実際に検討した「自衛官におすすめの転職先10選」を、
理由や向いている人の特徴とあわせてご紹介します。

実際に夫の職場で転職した人の転職先も、ほとんどがこの中に含まれます。
①警備会社
②消防士
③ トラック・配送ドライバー
④ インフラ系企業(電力・ガス・水道点検業務など)
⑤ 建設・設備管理
⑥ 営業職(法人・個人問わず)
⑦ コンサル・管理系職種(業界未経験OKもあり)
⑧ IT業界(未経験可の求人も増加中)
⑨ 自治体・地方公務員
⑩ フランチャイズ独立・自営業
① 警備会社

- 責任感が強い
- ルールを守ることに慣れている
- 規律ある行動に抵抗がない
解 説
体力や危機管理能力が活かせる定番の転職先。
警備は未経験OKの案件が多く、入社後に資格取得支援もあり。
収入はやや低めなこともあるが、安定志向の人や早期転職を目指す人向け。
② 消防士

- 団体行動が得意
- 地域貢献への関心が強い
- 今までの訓練経験を活かしたい
解 説
最近消防士になった部下がいる(警察官になった部下もいた)。自衛隊と業務内容やチームワークの性質が似ており、違和感なく馴染めることが多い。
ただし倍率が高く、年齢制限があるため要注意。
③ トラック・配送ドライバー

- 一人で淡々と作業するのが好き
- 運転が得意
- 人間関係のストレスを減らしたい
解 説
こちらも多くの人が転職している。
大型・中型免許を活かせる職種。ネット通販の増加でニーズは高まっている。
ただし勤務時間帯や拘束時間にばらつきがあるため、希望のライフスタイルに合うか要確認。
④ インフラ系企業(電力・ガス・水道点検業務など)

- 堅実で安定志向
- 点検・保守などの作業に向いている
- 組織の中で着実にステップアップしたい
解 説
公共性の高い仕事で、転職先としての信頼性も◎。
特に、技術系職種は育成枠としての採用も多く、自衛官の誠実な仕事ぶりが評価されやすい。
⑤ 建設・設備管理

- 現場仕事に抵抗がない
- チームワークが得意
- 長期的にみて手に職をつけたい
解 説
資格(電気工事士や施工管理技士など)があると有利だが、未経験から育てる会社も多い。
キャリアを積めば年収アップも狙える職種。
⑥ 営業職(法人・個人問わず)

- 対人スキルに自信がある
- 成果で評価されたい
- 自分の可能性を広げたい
解 説
自衛官時代に培ったコミュニケーション力、説明力が活きる。
実力次第で高収入も可能。ただし、成果主義が合うかどうかの見極めは必要。
⑦ コンサル・管理系職種(業界未経験OKもあり)

- ロジカルに物事を考えるのが好き
- 将来のキャリアアップを目指したい
- 書類作成や企画が得意
解 説
ビズリーチなどのハイクラス転職サイトに多い。
マネジメント経験や訓練計画立案などのスキルがアピールポイントになる。
学び直しが必要だが、ステップアップ志向の人には特におすすめ。
⑧ IT業界(未経験可の求人も増加中)

- 新しいことを学ぶのが好き
- 在宅ワークや柔軟な働き方を望む
- 若いうちにキャリアチェンジしたい
解 説
プログラミング・Web制作・ITサポートなど、スクール経由やポテンシャル採用で入る道がある。
今後の社会では必要性が高まるためライバルも多く、稼ぐまでが大変。
将来性と収入のバランスを考えると、20〜30代の自衛官に人気。
⑨ 自治体・地方公務員

- 安定志向が強い
- 地元での暮らしを優先したい
- 転勤のない働き方を望む
解 説
年齢制限ありだが、「自衛隊から地方自治体」への転職は比較的スムーズ。
災害対応や危機管理能力などが評価されやすい。
⑩ フランチャイズ独立・自営業

- 自分の裁量で仕事がしたい
- 経営に興味がある
- 家族と過ごす時間を重視したい
解 説
店舗型や在宅型のビジネスなど、自衛官の退職金を元手に開業する人も少なくない。
ただし、安定性には欠けるため、リスクを理解したうえで要準備。
自衛官のスキルは民間で通用するのか?

ねぇ、民間企業って、自衛官の経験をちゃんと評価してくれるのかな?
これまで全力で国民のために働いてきている夫ですが、「十数年の経験が通用しないかも」という不安を感じます。

俺もめちゃめちゃ感じるよ。調べてみないと。
早速調べてみると、「スキルが通用しない」のではなく、「伝わりづらい」だけのようです。
ここでは、夫の転職活動準備で実際に気づいた「スキルの棚卸し」や「言い換えテクニック」をご紹介します。
実はすごい!?自衛官が持っているスキルとは?

今までどんな仕事してきたの?

・訓練計画を自分で立てて、班員を動かしていた。
・災害派遣では、現場判断で部隊を安全に誘導した。
・報告書や訓練資料を何十枚もまとめて、上司に通していた。
とかかな~
…それって、普通に「プロジェクトマネージャー」とか「現場リーダー」のレベルじゃない?と思ったんです(よく言えばですよ(笑))。
でも夫にとっては、それが当たり前の仕事だったから、すごいことだなんて気づいてなかったんですよね。
自分のやってきている業務を一つ一つ見つめ直すと、経験として刻まれている(当たり前と化している)スキルが明確になってきます。
職務経歴書での言い換え例5選
職務経歴書は転職エージェントの方にある程度作成していただけますが、自分の中でも知識として持っておくことは大切です。
言い方次第で評価はガラッと変わります。
自衛隊の実績 | 民間企業向けの表現 |
中隊訓練を立案・実施 | 30人規模のプロジェクト管理経験あり |
補給物資の管理 | 物品100点以上の在庫・納品・調整業務 |
班員への教育・指導 | 5人規模の部下育成とフィードバック |
災害派遣における部隊統制 | 緊急時の初動対応および現場調整 |
隊務・報告書の起案 | 業務手順書・文書作成スキルあり |

なんか大げさすぎないか?

事実を相手にわかる言葉で伝えてるだけでしょ!?
言い換えをしっておけば、自信にもつながるし、スキルの棚卸にも役に立ちます。自分では大したことないと思っていても「実はすごいことだった」ということもありますよ!!
企業が自衛官出身者に本当に期待しているのは「姿勢」
夫が転職エージェントの面談で言われて印象に残った一言があるそうです。
「正直、スキルより””人として信頼できそうか””が最初の判断軸なんです。その軸がしっかりしている人はどの職に就いても活躍されています」
私たちは「技術」や「知識」を重視されると思っていたけれど、実は、企業が自衛官出身者に期待しているのは「姿勢」「人間性」だったんです。
例えば、下表のような強みです。
自衛官の経験 | 民間企業が評価する点 |
任務を確実に遂行する | 責任感・最後までやり抜く力 |
上下関係を大切にする | チームでの協調性・礼儀正しさ |
トラブル時にも冷静 | 危機対応力・ストレス耐性 |
自己管理が徹底している | 時間管理・健康意識・継続力 |
元自衛官の働いている企業からは、「ちゃんとした人が来てくれて安心しました」と言われるそうです。
これはスキルではなく、人間的な信用力。
それこそが、企業が欲しがる目に見えない武器なんです。
武器は揃っている、後は行動するだけ

こんなことで評価されるのかな・・・?
夫が職務経歴書を書いていて何度もつぶやいていた言葉です。
でも、そばで見ていた私は確信していました。

大丈夫、自信を持っていこう。必要な武器は揃ってるよ!
実際に書き出してみると、自衛隊での経験は本当に多岐にわたります。
- 人をまとめた経験(=マネジメント力)
- 緊急時に判断して行動した経験(=危機対応力)
- 業務マニュアルや命令文を作った経験(=文書作成力)
- 教育・指導を任された経験(=育成力)
- 日々の訓練や厳しい任務をやり抜いた実績(=継続力・信頼性)
これ、どれも企業が求めている力なんです。
ただ、夫はその価値に気づいていませんでした。
それは自分が当たり前にやってきたことだから。
でも、だからこそ思うんです。
・評価されないのではなく、まだ自分で気づいていないだけ。
・スキルがないのではなく、整理されていないだけ。
転職に必要なのは、ゼロからの学びではなく、
今あるスキルに光を当てることなんです。
夫も少しずつ、自分の経験に自信を持って話せるようになってきました。
きっと誰もが、同じように自分の武器を見つけられるはずです。
自衛官の転職を成功に導く5つのポイント

夫の転職活動をそばで見ていて思ったのは、「やるべきことさえ押さえれば、自衛官の転職って意外と“勝ち筋”がある」ということ。
不安が多い分、事前に動いておくだけで差がつきます。
このパートでは、現役自衛官である夫が実際に取り組んでいる準備や、私がサポートしながら実感したことをもとに、転職を成功に導くための5つのポイントをご紹介します。
5つのポイント
1:在職中から動くのが鉄則
2:自己分析が転職成功の鍵
3:伝わらないは当たり前
4:転職エージェントを味方につける
5:家族の理解と協力が「安心して動ける力」
在職中から動くのが鉄則
「辞めてからでは遅い」
- 転職活動には約3~6ヶ月かかる
- 無職期間があると、社会的信用にも影響
- 収入が途切れると、生活にも焦りが出て判断を誤る
そのため、今は現役自衛官ですが、
・職務履歴書の準備
・転職サイト・エージェント登録
・業界・職種のリサーチ
夫は少しずつ動き出しています。
「今のうちに動いておけば、退職のタイミングを自由に選べる」
それが一番のメリットだと思います。
自己分析が転職成功の鍵
自衛官からの転職でつまずくのが、「どんな仕事が向いているのか分からない」という壁。
夫も最初は「事務職とか営業とか、どんな風に選べばいいんだろう…」と悩んでいました。
そこで一緒にやったのが、自己分析シートの作成。
・今までの経験
・得意なこと・苦手なこと
・転職先に求める条件(場所・時間・収入・やりがい)その中での優先順位
・働くうえで大切にしたい価値観
書き出すことで、自分の転職で大切にしたい「軸」を明確化します。
「なんとなく求人を見る」ではなく、「軸を持って探す」ことで、後悔のない選択ができる。
その第一歩が、自己分析です。
伝わらないは当たり前

・中隊長補佐って書いても、伝わらないんじゃないかな……
・訓練計画って、何て言えばいいんだろう……
自衛隊の表現 | 民間企業で伝わる言い換え例 |
中隊長補佐 | チーム副責任者として30名の部下を管理 |
訓練計画立案 | 年間スケジュール作成・進行管理 |
災害派遣 | 現場での緊急対応・リスクマネジメント |
隊員教育 | 若手社員のOJT・マニュアル作成 |
自分は「何をやってきて」「何ができるのか」
職務経歴書や履歴書を少しずつアップデートしていきましょう。
転職エージェントを味方につける
情報収集・企業紹介・書類添削など、転職エージェントは心強い存在です。
でも、気をつけたいのが「エージェント任せ」にしてしまうこと。
彼らの目的は転職成功=報酬。
だから時には、本人の希望より「決まりやすい会社」を勧めてくることもあります。
実際に夫も、「この会社どう?」と提示された企業に違和感を覚えることがありました。
大切なのは、エージェントの意見を「参考」にして、自分の判断軸を持つこと。
夫は現在、【ビズリーチ】【リクルートエージェント】【doda】を併用しながら、
自分のペースで活動を進めています。
家族の理解と協力が「安心して動ける力」

最初は転職反対だったけど、夫もできると信じて頑張ってるし、協力してやっていかないとね。
一番大切なのは「一人で抱え込まないこと」だと思います。
普段の仕事に加えて、転職に向けて準備することは、肉体的にも精神的にもハードなことです。転職活動って、正直めちゃくちゃメンタルを削られます。
- 自己否定しそうになる
- 本当にこの選択でいいのか悩む
- 安定を捨てる勇気

家族がいることは本当に助かっています。
自分は職場に相談できる相手がいないので・・・。
自衛官が転職するメリット5選・デメリット5選

自衛官って、安定してるし、世間体もあるし、何より「国家公務員」という重みがありますよね。
でも同時に、日々の生活に無理があることにも気づいていました。
ここでは、自衛官の妻として夫の転職活動を見守るなかで感じた、
「自衛官からの転職のメリットとデメリット」を、リアルに5つずつお伝えします。
転職するメリット5選
メリット | 解説 |
家族との時間が増える | 平日の夕食、休日のお出かけについて以前は難しかったのが当たり前。転職すれば、オンオフの切り替えがしやすくなります。 |
働く期間を延ばせる | 自衛隊の若年定年制度では50代で退職となります。民間では60〜65歳まで働けるので、将来の安心につながります。 |
働き方の選択肢が広がる | フルリモート、時短勤務、副業OKなど、民間のほうが柔軟性が高いです。 |
キャリアの自由度が上がる | 転職後もステップアップや再転職ができるので、やりがいを持って働き続けられます。 |
精神的ストレスからの解放 | 指導・詰め・上下関係など、自衛隊独特の圧から解放されることで、心の余裕が生まれます。 |
転職するデメリット5選
デメリット | 解説 |
給与・手当が減る可能性 | 自衛官時代に支給されていた各種手当(住居・通勤・単身赴任等)がなくなると、実質年収は下がるケースも。 |
社会的信用の低下 | 国家公務員という立場がなくなることで、住宅ローンや自動車ローンの審査がやや不利になる可能性があります。 福利厚生の恩恵が薄れます。 |
未経験への不安 | 民間企業においては職歴ゼロのスタート。特に30代以上での採用は、ハードルが上がる職種も多くあります。 |
求人選びの難しさ | ブラック企業を避けるためにも、情報収集と見極めが重要です。 |
精神的プレッシャー | すべてが自分で決める世界。保障されていた日々からの変化に、不安やプレッシャーを感じやすくなります。安定がなくなります。 |
仕事は人生の大部分を占めます。
だからこそ、自衛隊という枠を超えて、「どう生きたいか」を大切にしたい。
自衛官の転職でよくある質問【FAQ】
- Q自衛官って本当に転職できるの?
- A
できます。民間で活躍している元自衛官の方も多くいますし、夫も実際に転職に向けて行動しています。
- Q未経験でも転職できますか?
- A
業種にもよりますが、未経験歓迎の企業も多いです。夫は30代ですが、例えば、営業や事務系の職種などの選択肢があります。
- Q転職サイトとエージェント、どっちを使うべき?
- A
併用が安心です。自分で探せるサイトと、企業と繋いでくれるエージェントのサポートは心強いです。
- Q自衛隊での経験はどうアピールしたら?
- A
自己分析をしてみましょう。
- Q家族として何をサポートしてあげられる?
- A
一緒に求人を見たり、面接後に話を聞いてあげるだけでも、本人の安心感は全然違うみたいです。
まとめ|自衛隊の経験は、次のフィールドで必ず活きる
夫が「転職したほうがいいのかな…」と悩み始めたとき、
私は正直、不安のほうが大きかったです。大丈夫、今も不安です。
でも、「夫が自衛官として頑張ってきた時間は、決してムダにならない」と信じています。
この記事で伝えたかった事
・自衛官でも、未経験でも、転職は可能です
・転職にはリスクもあるけれど、準備と戦略で回避できます
・自衛官として培ったスキルや責任感は、民間でも評価されます
・家族と向き合う時間や、将来の安心を考えるなら「転職」は立派な選択肢です
転職は決して逃げではなく「より良く生きるための賢い選択」だと思っています。
今はまだ夫も就職活動中ですが、
私たちは前向きな気持ちで、次の一歩に進もうとしています。
皆さんにも、そんな未来が必ず待っています。
まずは「情報収集」からでもOKです。
自衛官専門の転職エージェントも増えてきています。
少しでも気になるなら、まずは登録して「どんな求人があるのか」だけでも見てみてください。
この記事が、皆さんの手助けに繋がれば幸いです。
一緒に、前へ進んでいきましょう。まずは行動です。